犬の避妊・去勢手術と予防接種

「繁殖を望まないなら、去勢・避妊するべき?」「手術を受けさせるのはかわいそう…」など、飼い主様によって去勢・避妊手術に対する思いやお考えは様々かと思いますが、だからこそ、去勢・避妊手術のメリット・デメリットをきちんと知ることが大切です。

去勢・避妊手術には望まない繁殖を防ぐことができるほか、生殖器疾患などの病気の予防が期待できます。
飼い主様側にも、大きな声で鳴く、外に出たがる、マーキングなどの発情期特有の行動が抑制できるなどのメリットがあります。

ですので、今後わんちゃんの子供を作らないとお考えであれば、病気予防や快適なペットライフのためにも、去勢・避妊手術を受けさせてあげることをおすすめします。
男の子のメリットとデメリット

メリット

  • 攻撃性の緩和が期待できる
  • 精巣腫瘍、前立腺肥大症、会陰ヘルニア、肛門周囲腺腫などの発症リスクが低下する
  • 大きな声で鳴く、外に出たがる、マーキングなどの発情期特有の行動が抑制できる
<去勢・避妊手術で予防できる病気例>
  • 精巣腫瘍
  • 前立腺肥大症
  • 会陰ヘルニア
  • 肛門周囲腺腫 等

デメリット

  • ごくわずかだが、麻酔リスクがある
  • 太りやすくなると言われている
女の子のメリットとデメリット

メリット

  • 望まない繁殖を防ぐことができる
  • 発情期の問題行動を抑制することができる
  • 生殖器疾患の発症リスクが低下する
<去勢・避妊手術で予防できる病気例>
  • 乳腺癌
  • 子宮蓄膿症
  • 子宮ガン 等

デメリット

  • ごくわずかだが、麻酔リスクがある
  • 太りやすくなると言われている
ワクチン
当院ではわんちゃんに対して6種または8種の混合ワクチンを、飼育環境や健康状態を確認し、飼い主様と相談した上で接種しています。

わんちゃんにはたくさんの感染症がありますが、それらからわんちゃんを守るためには、予防が大切です。
♦︎6種混合ワクチン 

これから流行する可能性のある病気を予防します。なかには死亡率の高い病気もありますので、きちんと予防してあげるようにしてください。

 予防できる病気 

  • 犬ジステンパー 
  • 犬伝染性肝炎 
  • 犬アデノウイルス2型感染症 
  • 犬パラインフルエンザ 
  • 犬パルボウイルス感染症 
  • 犬コロナウイルス感染症 

 接種する時期 

生後2、3、4ヶ月齢の計3回接種します。その後、1年に1回接種します。

♦︎8種混合ワクチン 

これから流行する可能性のある病気を予防します。なかには死亡率の高い病気もありますので、きちんと予防してあげるようにしてください。

 予防できる病気 

  • 犬ジステンパー 
  • 犬伝染性肝炎 
  • 犬アデノウイルス2型感染症 
  • 犬パラインフルエンザ 
  • 犬パルボウイルス感染症 
  • 犬コロナウイルス感染症 
  • 犬レプトスピラ感染症(黄疸出血型) 
  • 犬レプトスピラ感染症(カニコーラ型) 

 接種する時期 

  • 生後2、3、4ヶ月齢の計3回接種します。その後、1年に1回接種します。
♦︎狂犬病ワクチン 

日本にいる生後3ヶ月齢以上の犬には、年に1回、狂犬病の予防接種と登録が義務付けられています。日本では狂犬病の発生は50年以上ありませんが、海外から侵入する可能性もありますので、きちんと予防しておくようにしてください。

♦︎フィラリア予防 

フィラリアに感染した蚊に刺されることで感染する寄生虫です。寄生虫の数にもよりますが、感染すると重度の心臓病を引き起こし、最悪の場合、命を落とすこともあります。

♦︎ノミ・ダニ予防 

ノミ・ダニが寄生すると、皮膚炎や貧血などの病気を引き起こすことがあります。飼い主様にも寄生する可能性がありますので、予防しておくようにしましょう。